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2010年9月13日月曜日

お知らせ

諸事情により毎日の更新は9月一杯お休みします。
不定期更新は可能な範囲で行います。

本ブログを始めるきっかけになっているLPIEのインテンシブプログラムに向けての準備と業務の都合です。
タイトル変えるべきか?w

2010年9月10日金曜日

[9月10日]折り羽鶴

Origami "crane" arranged the wings
こうやって毎日折り紙を折るようになる前は、折り紙といえばまず鶴、というようなイメージを持っていました。

改めてみると、鶴をモチーフにした折り方のパターンが多いので、昔から代表的な折り方として認知されていたのかなと思ったりします。

「鶴は千年、亀は万年」というように、縁起ものであるから、と言ってしまうと亀の方の立場が無くなるので、この説は違うのでしょう。

鶴を折る途中の形を基本として、様々なものに派生しているからこそまず鶴を覚えようね、ということなのかなと思っています。

2010年9月9日木曜日

[9月9日]うさぎの箸置き / Rabbit chopstick rest

Rabbit chopstick rest
英訳付き伝承折り紙帖」の折り紙がひと段落したので、違うものにも手を出していきます。

紙だけあればちょっとした場面で役に立つという状況を想像したときに、欲しい道具をぱっと作れるというのが一番容易でした。
ちょっとした小物の折り方にもチャレンジしてみようということで、「暮らしの折り紙とかわいい紙小物」という本を参考にしてみます。

大分前に購入はしていたのですが、ようやくたどり着いたか、という感じではあります。

早速作ってみたのは「うさぎの箸置き」です。

写真のように単体だけでは箸置きということが分かりにくかったので、何かを置いた写真を取ろうと思いましたが、手元に合ったハサミやボールペンでは重みを支えられず潰れてしまいました。
割りばし程度の軽い箸くらいなら大丈夫かなとは思います。


余談ですが、ふとググってみたら、「うさぎの箸置きホームページ」なるサイトを発見。
個人の趣味のページのようですが、半端ない数のうさぎの箸置きが紹介されています。
ここまでやると一つのコンテンツとして十分な内容になりますね。凄い。

[BOOK]暮らしの折り紙とかわいい紙小物

暮らしの折り紙とかわいい紙小物―入れる、包む、敷く、重ねる、贈る、飾る・・・…紙を折るだけの、役立つ手作り雑貨たち (主婦の友αブックス)暮らしの折り紙とかわいい紙小物―入れる、包む、敷く、重ねる、贈る、飾る・・・…紙を折るだけの、役立つ手作り雑貨たち (主婦の友αブックス)
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2010年9月8日水曜日

[9月8日]祝い包み / Celebratory Wrapping

Celebratory wrapping
日本には熨斗や水引、風呂敷など、包む文化がありますが、「折りの文化」として考えることができます。

歴史は古く、きちんとした記録としては1764年に伊勢貞丈が著した「包之記」があります。大学のアーカイブがありましたので、中身をみることができます。

ご祝儀を出す際に使う水引は”買うもの”と思いこんでいましたが、折り紙をやることで自分で折ることもできるんだと気が付きました。
ある種のカルチャーショックですが、自分の国の文化にそれを感じてしまうのはいささか恥ずかしいような気もします。

実際のところ、海外の人の方が日本の文化を理解していて、自分たちは見向きもしないなんてことがあるかもしれません。

最近は意識して日本の文化に向き合うように心がけています。

2010年9月7日火曜日

[9月7日]雉 / Pheasant

Origami "pheasant"
「雉」というと、真っ先に思い浮かぶのは桃太郎です。
お伴として選ばれるということは、昔はありふれた馴染みの鳥だったのかもしれません。

現在、町中でよく見かけるのは鳩と烏、なんだか最近は雀も減ったような気がします。
少なくとも鳥や動物はごく一部の種類を除いて、身近な存在ではなくなりました。
鶴は普段見掛けることはありませんが、折り紙の鶴は折り紙の鶴として実物と関係なしに馴染んでいる気がします。

折り紙で何かの形を表現するときには特徴のある形状にデフォルメをすることになるので、動物や鳥を知っておかないと見る方もなんだか分からないでしょう。

昔はこんな鳥がいたんだよ、っていうようなことになったら寂しいですね。。。

2010年9月6日月曜日

[9月6日]花たとう / Flower box

Origami "flower box"
called "hana-tatou" in Japan
昨日の地引網で残念ながらは見られませんでしたが、天気も良く日影は風がよく通って気持ちよく過ごすことができました。

今日は、「花たとう」です。

『「たとう」は畳紙(たたみがみ)の略で、和紙を折り畳んだものをさします(英訳付き伝承折り紙帖より)』とのことで、開いて何か小さいものを入れておくこともできます。

和紙を折り畳んだもの、といいながら、本についている紙は和紙ではないので厳密には意味合いが変わってきますが、そんな表面的なことでなくとも、これを折るならば和紙の方が良いと思いました。

固い紙なので、紙の端で折り目が重なると紙が千切れてしまうところが出てきます。
和紙だと折り曲げを繰り返してもそうそうちぎれません。

複雑で細かな折りに対応できる紙があるからこそ、自由な発想で折り方が開発できるという面があります。

2010年9月5日日曜日

[9月5日]鯨 / Whale

Origami "whale"
今日は姫路の方まで行って、地引網をしにいきます。
ひょっとしたら沖に鯨が見えるかも?と誰かが冗談かホンマか分からんことを言っていたのを思い出しました。

という訳で「鯨」です。

早めに出発するので今日は折ってUPしておしまい(笑)

今日も暑そうです^^;

2010年9月4日土曜日

[9月4日]帽子 / Sombrero

Origami "sombrero"
9月に入っても暑い日が続きます。
今日は朝から気温29度を超え、猛暑の予報です。外出する時には帽子など暑さ、日差し対策は重要でしょう。
という訳で、帽子です。

Sombrero(ソンブレロ)は、南米などでよくみられるつばの広い帽子のこと。スペイン語だそうです。
「英訳付き伝承折り紙帖」の解説によると、”伝承折り紙の「荷船」が南アメリカのつば広帽子になりました”、と書かれています。

これを子供に見せたら「お船!」と言われました。
つば広い帽子に馴染んでいなければ、間違いなく船だと思うでしょうね。

昨日投稿した記事でも引用したK's折り紙の記述にこんな一節があります。

”折り紙は日本独自の文化ではなかった。

13世紀にヨハネス・デ・サクロボスコ(ジョン・オブ・ハリウッド)が書いた『天球論』は、17世紀中葉まで60以上の版を重ねたが、そのうち、1490年にベニスで印刷されたものの挿し絵に、『欄間図式』の荷船と同じ絵が認められる。もしもこれが本当に折り紙の船だとすると、当時の日本の折り紙は、あったとしても礼法折り紙だろうから、日本から伝わった可能性は考えにくい。”
(引用元:K's折り紙 折り紙の歴史

元々ヨーロッパで考案された船か帽子かの折り紙が日本に伝わってきたとすれば、その形を見た日本人はほぼ確実に船と思うでしょう。

同じような形でも、自分の身の回りにある馴染んだものをまずイメージするのは当然です。
それがなんであるか文字や言葉を使わずに確実に伝えるためには、周辺を描いて関係性を示すことが重要なようです。

コミュニケーションでは察するという要素が非常に強いと思いますが、正確に判断するためには相手の癖や性格、環境といった周辺状況を知らなければ難しい。


少し話は飛びますが、折り紙の文化的側面を解説した面白い記事があったので参照。
ハイチ千羽鶴騒動を機会に、折り紙を学んでみよう
折り紙が日本では「単なる遊び」と考えられているというのは実感です。

上手く言えないのですが、折ることで出来上がるものを通じて、人と人との接点を少なからず作れる媒体だと思っています。
紙という身近なものと、折るという単純な行為の積み重ねである分、絵や彫り物よりも敷居が低くなり、飾らない心境を投影しやすいのかな・・・と、考えていますがまだ確信は得ていません。

2010年9月3日金曜日

[9月3日]狐の面 / Fox Mask

Origami "fox face"
折り紙というと、日本古来の伝統的なものというイメージですが、どうも伝承折り紙という括りではそうとも言えないようです。

”伝承折り紙は、東西交流のなかで生まれ、育まれた。それは、決して日本独自の文化ではなく、本質的に日欧の雑種なのである。”
(引用元:K's折り紙 折り紙の歴史

昨日の、なぜピアノが伝承折り紙に入っているのか?という疑問の答えの一つが折り紙の歴史にあります。
伝承折り紙が日本独自の折り方だけでなく、ヨーロッパの折り紙も取り入れた結果であるならば、当然ピアノがそこに含まれていても不思議ではありません。

また、昨日の「ピアノ」と今日の「狐の面」は折り方が途中まで全く一緒です。

どちらが先か分かりませんが、元あったものから誰かが違うものを産み出した結果なのかもしれません。


”伝承折り紙は、手から手へ、世代から世代へ伝えられる過程で、折り方や題名が次々と変わる。折り紙を折る子供たちは(大人たちも)、しばしば即興で新しい形を作る。この伝承折り紙の創造性が、フレーベルが折り紙を手技に含めた理由の一つであった。ところが、現在の折り紙教育は、先生が教える折り方をなぞるだけになってしまった。そのため、折り紙は模倣にすぎないと誤解され、教育界から排除される傾向にある。”


つい先日、とある方に「折り紙の創造性」を否定されたのですが、私個人としてはそこに創造性は存在すると感じていて、だからこそ、形を変えつつも伝わってきているように思います。
ただし、創造的な段階に入るまでにはいくつかのハードルがあるようにも感じてはいますが。

現在のように、本や画像、動画で折り方が簡単に調べられるようになると、模倣だけで満足してしまうことが増えるかもしれません。
伝言ゲームのように、人から人へ口頭と実演で伝えられるからこそ、突然変異も起きやすいでしょう。

そう考えると、確実に折り方の情報を保存できる現在では「折り紙の創造性」が損なわれてしまっているというのも決して間違いとは言い切れないところがあるように思います。

2010年9月2日木曜日

[9月2日]ピアノ / Piano

Origami "piano"
音楽は結構好きで、趣味でボーカルレッスンに通ってたりするのですが、最近au「LISMO FES!」のCMで流れる、WAVERの「僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」が気になっています。

ボーカルの人はピアノを立って弾きながら歌うという珍しいスタイルということで、「ピアノ」です。
LISMO CM「LISMO Fes!」篇 長め157secバージョン

実際折ってみるととってもシンプルです。
伝承折り紙になぜこれが入っているのか?という疑問も多少なりともありましたが、折るプロセスと折り紙の伝わり方を考えれば、これも伝承折り紙の一つなんだと納得できました。

そのあたりは明日。

2010年9月1日水曜日

[9月1日]燕 / Swallow

Origami "swallow"
今日から9月ですね。
季節柄に合いそうなものを折ればよかったのかもしれませんが、今日は「燕」を折りました。

今は、「英訳付き伝承折り紙」という折り紙つきの本で折れるものを日々折っている訳ですが、毎日これはなんとなく折りたい気がしない、というのが何となくですがあります。

基本的には以前折ったことがあり、このブログにも掲載したものだったりするのですが、「燕」に関しては完成形を見てもなんとなくときめかない。

「ときめかない」という表現が正しいのか分かりませんが、折ってみてやっぱり「うーん」でした。
前回上手く折れなかったトラウマという可能性もゼロではありませんが。。。w
それでも前よりは燕らしくなってますよね。
感性に合う、合わないというのがあるのかもしれません。

これで自分好みの燕を産み出してやろう!と、思って実際にやってしまうのが折り紙作家と呼ばれている人たちなんでしょうね。

不満や不便が発明の原動力であることは間違いありません。